ふくしまキッズinあぶくま自然大学校でのツリークライミング体験会

あまりの暑さに、更新がおろそかになりました(苦笑)。ちょっと前の記事ですがUpします。

 

●2012/8/19(日)

福島県東白川郡鮫川村で行われている「ふくしまキッズ」のキャンプ活動に1日プログラムとして提供するために関東から3人のイントラと3人のツリークライマーが現地入り・・・楽しい一日をすごしました。

「ふくしまキッズ」は「子どもたちを福島第一原発の事故問題から守り、子どもたちの健全育成と学ぶ権利を支援することを目的とする」とうたわれている、民間活動。この夏のプログラムは去年に続いて2回目になります。

↑フィールドは田んぼの向こうの雑木林・・・この日東京は37℃の猛暑日!でも、ここは午前中、上着が必要なくらい涼しかったです。

↑細かい理屈はとりあえず、置いといて・・・ともかく楽しく遊んでしまえるところが、自然体験活動の良いところですよね。自分たちに子どもたちとの距離を一瞬で縮められる「ツール」があることがとてもうれしいです。

↑体験会が終わって、記念のカードをボランティアリーダーに自慢し・・・ハーモニィ以外にも「優しい志」を持って子どもたちを支えてくれる若者たちがいる・・・ということに心が温かくなり、心強く思ったりしました。いたるところにフットワークの良い若者たちがいる・・・うれしいですね。

↑「さーて、帰ろうか・・・」と見上げた空・・・とても深い色をしていました。秋が近いかな?

 

ありがとう、ございました!

福島キッズ実行委員会

あぶくま自然大学校

 

 

奇跡的な晴れでしたね!

今日は「ふかや緑の王国」にてISAチャンピオンシップの関東大会でした。

予報は雨・・・だったはずなんですが、奇跡の曇りから午後は晴れ!気持ちよく会は進行していったのでありました。

↑毎度おなじみになりました(自分らにとってね(笑))ギア・インスペクションであります。

↑ロープバックからロープを引き出して入念にチェック・・・言い古された言葉ではありますが「安全第一」の徹底された「思想」が小気味良いです。

↑・・・で、競技の説明風景。ここはスローラインのセクションです。

↑うっすらテープでマークされているのがわかりますかね?4段階のマークされたポイントがあり6分以内にどこにかけられたか(スローバックとライン=重りと糸)という競技。6分なんて「あっ」という間なので、どう責めてゆくか?の組み立てと、冷静さが問われます。

↑これはワーククライムのランディングポイント。樹上で色々な課題をこなして、最終的に赤テープの高さからこの円内に着陸・・・って知らない人にはなんのことやら?ですね(笑)。まあ、ともかく迫力満点でギャラリーも盛り上がる競技であります(強引な文章だな(笑))。

↑審判からのプレッシャーに耐えながらの競技はいつもと違う緊張感!この緊張感に打ち勝つには練習するしかないわけで、そんな積み重ねが尊敬や憧れの人を生み出すんだナァ・・・と感慨深く応援させてもらいました。

僕はレクレーション系の人で、ワーク系の競技会である今回はお手伝いとして動き回ったんですが、午後は今回の競技をサイズダウンしてレク系の僕らもいろいろと体験させてもらいました。

当然、お仕事として動いている方々には足もとにも及ばないんですが、自分なりに出来た事、出来なかった事が見えてきたことにより、今後の自己課題をおみやげにすることができました。

こんな年になっても、まだ努力目標が見つけられる・・・というのはある意味、幸せな事だナァ!なーんて、思ったりしてね!マイペースで無理せず進もう!

ありがとうございました!

 

 

がんばろう、南相馬!

 

地上20cmってところだろうか・・・

●2012/5/27(日)

オリンピックセンターのベーシックツリークライマー講習会の日だったんですが、珍しく受講申し込みゼロ。こんなことは年に1回あるかないか?であります。季節も良いので「フリー練習しませんか?」とライセンスホルダーの面々におしらせしたところ12名で賑やかにすごす一日となりました。

●「Low and Slow」

ツリークライミングジャパンの安全を支えるモットー・・・というのがありまして、そのひとつに「Low and Slow」というのがあります。低いところでゆっくりとマスターしてから上に上がりましょう!と言った意味です。

↑ライセンスホルダー「CちゃんとUちゃん」のコンビで今回はツリーボート張りに挑戦!まずは地上で張ります。地上で出来ないことは上に行ったらますます出来ない・・・当たり前のことなんですが、意外と忘れがちな事でもあります。

ツリーボードのアンカーは1mくらいかな?それに加重をかけたらさらに下がって・・・地上20cmくらいでしょうか?記録的に低いツリーボートかもしれませんね(笑)。でもこの高さで、ボートに入ったり、ボートを撤去したり・・・の練習って大事です。上に登ればパフォーマンスは40%くらいまで下がりますので下手すると何も出来ない。

↑先輩クライマーのK子ちゃんが張ったボートは遥かかなた・・・目指すべき目標が身近にあると上達が早まりますよね!

↑地上20cmのあと、ちゃんと地上3mくらいのところに張りましたよ(笑)。これはCちゃんのFBであります。自分で張ったツリーボートの寝心地はこれまた格別!苦労し、道の技術をマスターしようと果敢に挑戦した者だけが得られる充実感ですね。

こんなふうに、たまには自分のテーマを追いかけて目いっぱい楽しむ・・・これって大切なんですょ。この「楽しい」が体験会などで子どもたちやお客さんの登ってもらった際の伝わる楽しさ「共感」を生み出す原動力になるんですね。

また遊びましょうね!

ありがとうございました!

 

 

ツリークライミング体験会の2日間

2012/5/12(土)

↑「練馬子ども祭り」にて光が丘公園にて体験会。キャプテンではなくてお手伝いスタッフだったんですが、ロープやギアを持ち込んでいたのでちょっと大変でした。

とても面白い体験の出来る、良いケヤキなんですが、ステージのまん前なので、ちと音がうるさいです(苦笑)。10人のプログラムを午前2回、午後3回開催。

風が強くて、土ぼこりが舞い、大音量の中なので大声を出し喉が痛くなっちゃいました(苦笑)。午後黒い雲が流れてきて、最近のパターン=雷雨を警戒して、イベント終了後に超特急で片付け作業をすることになりくたびれました。

まあ、体験してくれた子どもたちは目いっぱい楽しんで、満面の笑み

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2012/5/13(日)

↑日比谷公園・森林の市(もりのいち)での体験会。

前日の5/12にも体験会をしていたので、最初からロープが架かっていました。前日のロープをツリーボートとか枝の上にロープバックに入れて置いておく・・・という、「雨が降らない」と確信できる2日間連続プログラムの場合に出来る技でありますね。

なので、スタッフ集合=朝8時だったんですが、あっという間に事前準備完了!イベント開始までのんびりお遊びの時間となりました(笑)。

このイベントには僕は道具類の持ち込みは無いので、純粋にお手伝いスタッフでした。要するに純粋にスタッフとしての動きを楽しめた・・・ということですね。時々こういう経験をして「自分が楽しいが人も楽しい!」という体験活動の基本を再確認しておくのは大事ですね。いやぁ、本当に純粋に楽しかったです。

10人のプログラムを午前3回、午後3回でした。連続で2回、3回と参加する子もいて、本当に楽しいんだナァ!と実感させてもらいましたね。そして、子どもの順応性の高い事!2回目、3回目になると、それこそ「ぐいぐい」と登って、降りて、違うロープに登って、降りて・・・を繰り返していました。もしかしたら、この子たちの中から未来のアーボリストが生まれるかもしれないなぁ・・・なんて思ったりするほどの上達具合でした。

自然体験活動って種まきみたいな感じですね!どんな果実が実るのか?楽しみですね!

 

ありがとうございました!

 

 

がんばろう、南相馬!

ニクロム線をカールさせる・・・

久々の修理ものの記事です。インフルの後遺症で・・・というか、まだウイルスをキャリアしている可能性もあるのであまり外へ出られず話題が無い(笑)。まあ、この作業自体はずいぶん前に行なっていてストックされていた話題なんですがね。

↑なんともマニアックな道具であります。分類的には「暗室用具」と呼ばれるものらしいです。暗室=現像の際に液温が下がりすぎると狙った効果がでない・・・化学反応だもんね!そのための保温装置です。まあ、ホットプレートと考えればいいんでしょうか?

表示されているメーカーを調べてもHPが出てこない・・・。以前修理を依頼したら「もう出来ない」と断られたそうです。近所の電気屋さんに頼んで直してもらったら温度が高くなりすぎて使えない・・・とのこと。うーん?かなりシビアな機械なのか?手に負えるかな?気分的には確率1/2で無理かな・・・というかんじ。

↑開けてビックリ!うわぁ、何ちゅうシンプルな作り・・・カールしたニクロム線をガイシ?素焼きっぽい絶縁体で支えてあるだけ。この線が経年劣化で焼き切れただけでした。ちなみに写真は修理後のものであります。

↑温度調節はこれまたアナログなバイメタルです。

バイ=2つの、メタル=金属・・・という意味で、要するに薄い2枚の金属を張り合わせた板が接点の間に入ってまして、2枚=2種類の金属なので温度による膨張率が違うんですね。片方が良く膨張し、片方があまり膨張しない・・・この膨張率の差で金属板が曲がって動くんですね。するとスイッチOFF。冷えると真っ直ぐにバイメタルが伸びてスイッチON。なんともシンプルですよね(この説明で理解できたかな?無理か(笑))。

電気屋さんに出して「熱くなりすぎるようになった」のは多分、ニクロム線の「太さ」「長さ」の選択を誤った・・・と見ました。線が細い場合と、線が短い場合に発熱が大きくなるだろうなぁ、と見当。

ただし、太さをどう調べるか・・・これが問題。以前、ミシンのフットスイッチのバネを直したときはバネ屋さんに破損品を送って「同じものを作ってちょ~」作戦が出来たんですが、HPを見た限りでは「ニクロム線屋さん」はないみたいだ(有るわけ無いな(笑))。

・・・で困った時の親頼み!実家の工場へ行き「マイクロメータでこれ測ってちょ~」作戦でこれを切り抜けることにしました。ちなみに「工場」は「こうば」と読みます(笑)。兄弟3人でやっている「超零細有限会社」ですね。雰囲気としてはSF映画ブレードランナーで出てきた謎の東洋人でロイバディに「わたし、お前の目作ったょ!」のシーンを思い出させる機械いっぱいの部屋(どんなだろうね?)~へ行き、古い古い(僕の祖父が使ってた)道具を引っ張りしてもらいました。

↑こんなやつね。・・・で結果は0.35mmと判明!めでたし。

あとは、長さ・・・。これは断線したニクロム線を少し引っ張って伸ばし、コイル1巻きあたりの長さを測り、さらにコイルの数を数えて積を出しました。おおむね450cm強といったところ。

ネット上で調べたら0.35mmのニクロム線が5mで1150円で売られておりました。本来ならもっと細かい規格があるんでしょうが、調べようが無いのでとりあえずこれを購入。

カール=コイル状にするのは見たところ鉛筆ぐらいの太さだな・・・と見当をつけて地道に5mを鉛筆に「グリグリ」と巻きました。勘でやった割には同じように出来て感動!ちょっと6角形ぽいカールになりましたけどね(笑)。・・・で、とりあえず5mでセットして動作させて、少しづつ短く切ろう・・・という作戦に出ることに。

↑なので余分な長さがあるのでU字型にコイルが逃げております(笑)。・・・で動かしてみたらすこぶる調子がいい!というか、このニクロム線を取り付ける作業、予想以上に大変で・・・短くする作業は挫折しちゃいました!「これでいいや!」って感じ。いやはや適当だな(笑)。

まあ、長い分には温度が抑えられる理屈だし、曲げた部分から万一切れても1150円だもんね!多分、おNewのニクロムなので最低でも2-3年は持つでしょう・・・あくまで勘ですが。

結局、こういうザクッとした作業が通用するのもバイメタルのサーモスタットみたいなアナログでシンプルな機構ゆえですよね。これIHヒーターみたいなハイテクだと「これくらいでいいだろう」なんてパーツに交換したらまず動かないでしょう・・・それ以前に部品が外れないだろうな。

楽しい修理に達成感を覚えつつも、この作業っていつも「今の工業製品って何か変だよな?」というところに入っちゃうんですよね。不思議なものです。

シンプルなものはシンプルなままでいいんだ!そういう社会にしたいなぁ・・・なーんて、思っちゃう・・・まあ、日曜修理で社会状況に切り込むなんて大げさかな(笑)。いずれにしても、直ってめでたし、めでたしなのでありました。

ありがとうございました!

 

 

夢の島熱帯植物園の空中散歩=ツリークライミング・その2

↑熱帯とは本当、色彩が派手だ・・・花が落ちても南国!

↑昼休みにロープを束ねているだけでも、なんか南国(笑)。

↑色鮮やかな色彩を普通では見られない角度で堪能。

↑ただ、今日は天気が良かったので暑かったぁ・・・まあ、熱帯だしね(笑)。

↑この空間的な広がりを体験できる・・・というのも、他にはない特別なひとときでしょう。

このプログラムは今後も定期的に開催されるようです。参加したい方はhttp://www.yumenoshima.jp/をときどきチェックしてくださいね!

20122

 

牛鍋丼とけんちん汁

今日は川口市立戸塚南小学校の総合学習の時間=「ぐんぐんドリーム」でのツリークライミング体験会でありました。

この会は毎回「スタッフも楽しむ」をテーマに午前中からのんびりセッティングし、技量アップとお楽しみ・・・を大切にしている体験会であります。

通常の体験会・・・って午前2回、午後2回とスケジュールきっちりで、朝も集合8時、開始は10時の大忙し!なんですね。それはそれで、段取りを組んでゆく楽しさ、会を回してゆく達成感があるんですが、そればっかりだとスタッフが放電しすぎたバッテリーみたいになっちゃう(苦笑)。やはり「私の楽しい・・・が、あなたの楽しい!」というのが体験活動の基本であり理想なんだと思うんですね僕は。

↑なので、午前中はのんびりセッティングし、午後の体験会に十分余裕を持って備えます。K子ちゃんは樹上でお昼!メニューは「牛鍋丼とけんちん汁」ですね。どーやって樹上でこのメニューを食したか?興味のある方は次の「ぐんぐんドリーム」に来てください(笑)。

↑大エノキの葉も適度に落葉し絶好の斜光線!気持ちのよいクライミングとなりました。

参加者6名×2回。スタッフは6名・・・2011年最後の体験会。

↑今回は深谷みどりの王国のコウちゃん(ライセンスホルダーね)もお手伝いに来てくれました。板橋区立こども動物園のチーフスタッフ・クロール(やっぱライセンスホルダーね)も来ていたのでクラフト系のプログラムの情報交換。

画像は藍染めの見本。Tシャツとシャツの上に置かれているのは羊毛を染めたもの。藍は生葉を利用した染め方なんですが、ちゃんと「染めた直後は茶緑色、空気(酸素)にふれると徐々に青色の発色に変化すする様子」が見られて大人でも感動!なんだそうです。

羊毛は板橋のヒツジの毛から紡いだもの・・・で板橋と深谷のコラボレーションの実験品!といったところでしょうかね。ツリークライミングを通じて、人が出会い新しいモノが生まれてゆく・・・なかなか楽しいでしょう?板橋でも藍を育てられないか思案中。昆虫公園で育てて、動物クラブの子どもたちと収穫し、ヒツジの毛刈りをして、それを紡いで、藍で染めて・・・。

「楽しい」と「楽しい」が出会うと、「足し算」じゃなくて「掛け算」みたいになって膨らんでゆく・・・そんな様子が僕は大好きです!

 

ありがとう、ございました!

 

 

がんばろう、南相馬!

専門高校的・生物分類

久々にどーでもいい話・・・。

生物系の専門高校に通う次男坊。まあ、県内から「好きな科目はやるけど、あとは知らんもんねぇ」的な面々が集まっている訳だ。

ある日、友人との会話・・・。

A:「ケンタウルスってさぁ・・・足が4本で腕が2本だよなぁ?」

B:「うん、うん、それで?」

A:「というコトは合計6本だから、こいつは昆虫だな!

B:「・・・・」

頭がいいんだか?悪いんだか?生物系は生物系なりに楽しく能天気に青春時代が進行してゆくのでありました(笑)。

たぶん日本の将来は明るい(笑)。

 

 

2011-10-14 17:03:51

ツリークライミングロープの末端処理・アメリカン ホイッピング

さて、昨日の続きであります。

600ftのDRTロープ=イエールのマグマアイスを120ftづつで切って5本のロープにします。5セットのレクレーショナルツリークライミング用ロープ・・・と言った方が良いかな。

ロープの末端(切った部分)は末端処理・・・というボサボサにならないように処置する必要があります。それをしないと緩みがロープの中にどんどん進行してロープ強度が低下してしまいます。

一番簡単な末端処理はビニールテープなどで巻いておけば良いのですが、ツリークライミングロープは雨に濡れたり、汚れたりすると洗わなければなりません。ビニールテープは洗うとテープの接着剤が弱くなり剥がれてしまいます。ロープの本数が多くなると洗うたびに1-2本はテープの巻きなおし・・・となってしまい手間なのでいろいろと工夫が必要となる訳です。

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↑今回ご紹介の方法はナイロンの水糸(みずいと)を利用したアメリカン ホイッピングという方法です。ちょっと詳しいロープワークの本には割りと掲載されているオーソドックスな方法です。HPにもこちらに詳しい紹介がありました(→ http://www.nn.iij4u.or.jp/~ookatou/rope/e04.htm

ただ、初めての人には原理が判りづらいと思うので、ちょっと工夫した方法で解説してみますね。

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↑まず15cmくらいに切った水糸を半分に折って、輪ゴムでこんなふうに固定します。

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↑次に巻きつけるほうの糸を二つ折りの糸にこんな感じで沿わせます

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↑沿わせた糸(ピンク)と二つ折りの糸(黄色)の上をコイル状にきつく巻いて行きます。巻く回数は任意ですがDRTロープの場合5-6回が良いかな。

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↑必要数巻いたら、巻いた糸(ピンク)を二つ折りの糸(黄色)のアイ(輪っか)の中に通します。

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↑ピンクの巻いた部分が緩まないようにしながら黄色の二つ折りの糸を引っ張ってピンクを安定させます。

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↑輪ゴムを切って取り除きます。

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↑さらに「グイグイ」と黄色を引いて、ピンクの先端をコイル状に巻いた下を通して黄色側に引き抜きます。

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↑この状態になったら手前側の輪ゴムの切ってしまいましょう!

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↑・・・で、さらに引っ張ると完全にピンクの糸の先端が抜けます。

はい、判りましたか?「コイルに巻いた糸の先端と終端のどちらもがコイルの下を通っている」という不思議な糸処理になった訳ですね!

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↑はい、余分な糸は切ってしまいましょう!

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↑するとこんなにスキッとしますね(笑)少し巻いた部分がロープの切断面から離れている場合はグイグイと爪で押せば調整可能です。ただ、僕はあえて2mmぐらい余裕を残すようにしています。えっ?理由ですか!それは秘密です(笑)。というか文章で表現しづらいので僕に会える人は直接聞いてくださいな。

仕上げに瞬間接着剤を浸み込ませて完成!この方法、2年程使用してみましたがすこぶる調子が良いです。ロープを洗ってもビクともしません。欠点は処理した部分が堅くなるのでロープがゆれて先端が顔に当たると痛いです(苦笑)。なので巻く回数は5-6回でコンパクトにしております。最初は面白くて10回ぐらい巻いてました(笑)。

接着剤も樹脂系やらエポキシやら試しましたが、塗った部分がツルツルになってラインでロープを上げるときに滑るので、瞬間接着剤がベストのようです。

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↑仕上がりはこんな感じ!ロープが毛羽立っている部分が固まると角が立って触ると痛いので、そんな場合は良く切れるカッターで削ると滑らかになります。

お断り・・・

一応、2年程レクレーションで実際使用して不都合が無い様なので公開しましたが、この方法をとる場合はご自身でも「経過観察」しながら使ってくださいね。まあ、最も「用具は使用前に必ず点検」がツリークライミングですから、それを守っていれば問題は無いハズですけどね。

ありがとうございました!

No.473

「行ってきます」の意味

僕が高校生の頃・・・(ずいぶん前だな(笑))現代国語の先生が授業中に「いってきますの意味知っているか?」と脱線した。

この当時でも再放送の青春ドラマに出てくるような先生で、なんかやたらと強い筆圧で板書するので「ばきばき、ばりばり」とチョーク無意味に砕いているのがおかしかったのを覚えている。

「いってきます、というのは『行きます』と『帰ってきます』をあわせた言霊(ことだま)であり、呪術みたいなものなんだ」と先生。

「昔は旅をするのは命がけがったので、必ず帰ってきますという祈りが込められていたんだ!」・・・と熱く語っていた。

別に現国の時間が好きだったわけではないんだけど、ときどきこの言葉を思い出す。正直なにがおこるか判らない時代、「行ってきます」という言葉に「行ってらっしゃい」(行って・帰ってらっしゃい)という言葉がけが一層大切になってきたように思います。

さて、子どもたちと関わっていて気になるのが「一語文」を平気で使っているのが多いこと。例えばキャンプで子どもたちと食事をすると「醤油!」「ソースー!」と投げかけてくる。これも少子化、核家族化の影響というやつなんでしょうね。・・・でそういうときには「ふーん、君は醤油って名前だったんだぁ!はじめまして!」と丁寧に対応してあげる(やな、おやじだ(笑))。

キャンプ、は「しつけ教室」ではないんだけれど、おかしい部分はやはりチャンスを見つけては方向付けをする。そもそも、一語文というのは赤ちゃんの言葉ですもんねぇ?それを会話として大人が認めてはいけないのである(偉そうだけど)。

これを認めないということが、子どものコミュニケーション能力を伸ばすきっかけになると僕は思っている。言葉の大切さやTPOを子どもが覚えるのは近くにいる大人の「見本となる会話」と「方向付け」、少し意識的に働きかけるだけで驚く程子どもは変わるものですョ。ですから、この「間違った使い方」をした瞬間を「伸ばすチャンス」と大人は考えて丁寧に対応すべきでしょう。

——ある日、昆虫公園にて・・・

小学生:「おじさーん、アミ貸して!」

僕:「君ねぇ、『おじさん』の前に『こんにちわ』とか『あのー』とか入れなさい!」

決してこの場合もTPOを教えているのであって、「おじさん」と言われたことに腹をたてているのではないのである・・・たぶん

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↑霜柱でぬかるむ通路に砂利を蒔く事にしました。常連の男の子も手伝う!とのことなのでお願いしました。

「ありがとう!」でも、ちょっと幅が狭かったね(笑)。