ツリークライミングジャパンのジャケット

本日夕方、ツリークライミング仲間のSさんと、近所の公園(=定期的に小学校の総合学習の時間に体験会をしている)で待ち合わせ。用事はSさんが1/10に行われる「アドバンス検定」(上級の検定会)に参加するとのことなので、その際に使用する道具を借りに来たのと、検定の情報収集。

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今日は登る予定は無かったのですが、ロープをかけてSRT(SingleRope Technique )のボトムアンカーの確認をしたい・・・との事だったので、TCJの赤いジャケットを着て行った。公園に到着してSさんに貸し出しの道具を渡していると、男の子がやってきて「あっ、こんにちは!ツリークライミングの人だ!今度はいつやるの?」と声をかけてきてくれる。

僕はわりと地味な顔(どんな顔だ?)なので、フィールド以外で子どもや親御さんに会っても気づいてくれることは殆どない、なのでこの挨拶には結構びっくり。このフィールド=公園での活動も今年で4年目になるので、定着してきたんだナァ・・・と感慨を深めつつも、赤いウエアーの効果の大きさも再確認。ファウンダーのジョン・ギャスライトさんの先見性の高さを実感した次第。

体験会や講習会では青いバナーを掲示し、赤いウエアーに赤いヘルメット、腰にはニュートライブ社のツリークライミングサドル・・・これらをきちんと繰り返し、ツリークライミング(R)に恥ずかしくない安全管理と技量の向上・・・この正道を歩む事が「アーボリストは子どもたちのスーパースター」という海外の状況を日本に芽吹かせる土壌になる・・・そんな夢にちょっとだけ近づいたかな?という瞬間でした。

一昨年の12月にご病気で旅立たれた、ご近所クライマーで造園会社社長のHさんに生前「ツリークライミングを通じて職人さんがかっこいい、と言われる様にしたい!」「子どもたちの中から木に関わる仕事を目指す子をツリークライミングを通じて生み出したい!」(ハーモニィのポニーが獣医や畜産を目指す子を生み出したように!)と語ったら「いやぁ~職人が尊敬されるなんて、ちょっと信じられないナァ」と笑っていたHさん!・・・『僕はあきらめていませんからネ!』

はからずも、男の子に挨拶されたその場所はHさんがお手伝いで剪定してくださったコナラの木の前というのも何かの縁だったのかな。

2010年1月1日 部分月食

みなさま明けましておめでとうございます。

本年も楽しい一年となりますように!

いやあ、寒いですね。天気予報を見たら等圧線が9本も日本列島にかかっておりました。青空で気持ちは清々しいですが。

さて、初日の出の直前に部分月食があったそうです。「そうです」なんて微妙な表現ですが・・・そうです、僕は寝ておりました(笑)。撮影者は我が家の次男坊。

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・・・はい、あまりの寒さにで「手ブレ」しまくりでこんな画像になってしまいました。わずかに欠けているのが判るでしょうか?って心の目で見ても無理か(笑)。

これは、いかん!とそのあと三脚に固定して以下の様な画像です。

 

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いやぁ、お見事!ということで「ブログに載せていい?」と聞いたらかみさんに「父ちゃんは見てないでしょう!」といわれましたが、いーのです!これはもう皆様にお見せしたい一心で(笑)。

とても広い心でスタートを切れた2010年元旦でした。

ツリークライミングロープのお洗濯

2009年は割りとツリークライミングは天候に恵まれて、ロープが濡れることがありませんでした。年によっては毎週雨にあたり、往生したこともあったっけ。

このツリークライミングロープは長さは120ftか150ft(35-45m)、太さ12.5mm(13mmと呼ぶば場合もあります)のツリークライミング専用のロープでDRT(Double Rope Technique=ダブルロープテクニック)専用にロープメーカーが設計して作ったものです。ちなみにツリークライミングジャパン(TCJ)で使用しているのはYale Cordage社製。

・・・で、ツリークライミングの体験会=全く初めてのお客さんに登ってもらう場合、このダブルロープテクニックというのは大変安全性が高くて良いのです。

ロープを使用して登る方法は色々とありまして、例えばユマールと呼ばれることが多い登るための特殊器具を使う場合「登る器具」と「降りる器具」が異なるんですね。するとどうなるか?登って上で色々して、さあ、降りよう・・・となった場合、その場所で「登る道具を外し、降りる道具に付け替える」という作業をする訳です。この作業の際にリスクが発生する・・・外れて落ちちゃうかも!ということです。

当然、そのリスクを軽減するための手順というのがあるのですが、ビギナーには無理な話。その点、ツリークライミング体験会で使用されるDRTは特殊なノット(結び)の摩擦を利用して「登り、降り」の両方を行うので「付け替える」リスクがゼロとなります。その他にもDRTがツリークライミングで使われる理由は沢山あるのですが、今回の「お洗濯」と関係あるのはこのロープの「摩擦」なんですね。

特殊なノットの摩擦を利用している・・・関係上、ロープの汚れがこのノットの動きにかなり影響するんですね。汚れの種類によってノットが引っかかっちゃったり、滑ったり・・・ということで定期的なメンテナンスは大切なお仕事となります。

汚れの種類は野外活動ですので土と砂。そして、手でロープを触りますので汗・・・とまあ結構汚れます。仕事で枝切り作業をする場合はチェーンソーオイルなんかも「がんこな汚れ」ですね。ただ、リスク分散として「お客さん用」と「仕事用」は厳格に区別しております。今日の洗濯はこの「お客さん用」。

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最初のころはお風呂の残り湯で踏み洗い・・・みたいなことをしておりましたが、現在10本以上ゲストロープがありますので洗濯機に頼っております。全自動なので基本おまかせの標準コースで(笑)。洗剤は通常の中性洗剤で大丈夫です。柔軟剤は入れたことないけド、摩擦が減りすぎる可能性があるので使いませんね。

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洗い終わったら日陰干しです。スペースの関係上、こんな風にして干しています。本当はシートの上に「わさわさ」っと広げて干したいのですが、えらい場所を取りますのでこの方法です。ちなみに以前、あまり沢山このようにぶる下げたら物干し竿が折れました(笑)。いやぁ、物干し竿って折れるんですねぇ…って感じ。

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ロープを干している間に、空になったロープバックの点検。内側の縫い目の部分がこのように毛羽立ってきますので、ライターで焼き止めしてます。銀色のが使用しているライター。100円ライターでも良いのですが、長いことやっていると熱くて持ってられません、今はこんなライターを使っています。強制的に空気を送って勢い良く燃えるやつです(商品名忘れちゃいました)。慣れないとナイロン生地に穴をあけますから注意と慣れが必要ですが、焼き止めしておくと寿命が延びます。まあ、命に関わるメンテナンスではないのでやらなくても良いのですが。

ロープが乾いたらまた、ロープバックに戻して、メンテナンス終了。乾くには2-3日かかるかなぁ?湿気が多いときは1-2回、束ねた状態からばらして、束ね直したりしてます。そうしないとロープが密集している所がなかなか乾きません。今は湿度が低いのでこのままで大丈夫かなと思います。本数が多いので結構大変ですが、これも安心して楽しくお客さんに登っていただくため!がんばれ洗濯機!がんばれ俺!

さあ、綺麗になったロープで2010年はどんな「人」に、どんな「木」に出会えるかなぁ・・・

2010年が皆様にとって良い一年でありますように!

お餅つきのお手伝いでした

本日は12/7に行った黒川野外活動センターへお餅付き企画のお手伝いに。ツリークライミングジャパンとして手伝いに行ったのですが、クライミング用具を持たずにフィールドに行く・・・というのは不思議な気分だナァなんて考えながら黒川駅からトコトコと歩いてセンターに着。

ウスは全部で4個あったのですが、TCJのメンバーで2個担当して、まあ、次から次へと「つきまくり」の4時間でした(笑)。

あと、参加者の皆様に「食べるだけでなくて、『つく』のも体験してもらおう」と今年から、餅を付かないと食べられない(!)という変則ルール登場で、8分のつき上がりを見計らい、子ども用のキネを用意して・・・と微妙な感覚も要求され・・・とまあ、一味違った餅つきで大変面白かったです。

驚いたのは、クラフトコーナーやら昔遊びやら・・・と数々の出店を支えるボランティアが130人、参加者が事前申し込みで500人、恐れ入りました!わが社=ハーモニィセンターも見習わなければ!という感じです。

+++以下は思い出話です(今回の黒川での事ではないからね!)

昔、キャンプボランティア時代に、キャンププログラムで「ついた」を時のこと。

キャンプ中ですから、大人たちだけで・・・とは当然なりません。で子どもたちが「やりたーい!」と来るので、やってもらうと、餅をつかずに、ウスを叩いちゃうんですよね。力いっぱい叩いちゃうとウスが削れて餅に入ってしまうのですが、構わずにつき続けるものだから、なんか茶色いウッディな餅になっちゃいました。

でも、キャンプ中というのは恐ろしいもので、お腹がすいている子どもたちは「シーチキン入りだぁ、おいしい!」なんて食べてましたっけ(ハゴ●モフーズさんごめんなさい)。

あと、別のキャンプで、餅つきが終わり「今日の餅はうまかったなぁ」なんていいながらウスを洗っていたら、ウスの割れ目からカメムシがぞろぞろ出てきて「うわぁ!みんなには内緒・・・」なんてことも(汗)あ~今だからごめんなさい!25年も前だから時効ですよね(苦笑)。現在は食品衛生に注意をしておりますのでどの団体もそんなことないですけどね。

なんか沢山「ぺったんぺったん」していたら変なことを思い出してしまった黒川の野外活動センターでした。

 

川崎市黒川青少年野外活動センター
http://www.kurokawa-yagai.com/

どんぐり山通信

http://kurokawa-yagai.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-3286.html

目線の先

昨日の記事で「目線のさきには・・・」と書いたので、その小学校が写っている写真を探してみました。これは10月に行われた地域と小学校のお祭りの際に行った体験会のときのもの。学校はチラッとしか入っていけどこんな感じです。

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ちなみにこの子の腰のところに装着されているハーネスが「ツリークライミングサドル」です。馬のサドル=鞍のように座りごこちが良いのでそんな名前がついたとのこと。同じ状況をロッククライミングハーネスでやるとあっという間に足の血の巡りが悪くなり痺れてしまいます。

ツリークライミングのメッカ、アメリカはニュートライブ社の製品です。ツリークライミングジャパンで行われる体験会は全てこのサドルを使用しています。それだけ優秀ということですね。

ちなみにヘルメットはロッククライミング用のものです。写真のはCAMP=カンプというヨーロッパ製のもの。

腰にハーネス、頭にヘルメット、そして手袋・・・とフル装備をつけた子どもに「かっこいいねぇ」なんて声をかけると「ヘッメット初めてかぶったぁ!」なんて喜んでたりします。

安全上必要である・・・と同時に装備をつけるとだんだん気持ちが高ぶってゆく・・・重要な体験の一部だったりしますね。

ツリークライミングジャパンのフォトギャラリーに載りました

12/5の記事で書いた、川口市内の公園で行ったツリークライミングの体験会の様子がツリークライミングジャパンのホームページに出ました。

ツリークライミングジャパンのホームページ
http://www.treeclimbingjapan.org

フォトギャラリー(2009/11/27の記事を探してください)
http://www.treeclimbingjapan.org/phtglery.html

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写真はこの会での会心の一枚!黄葉が綺麗でしょう?登っている男の子の目線の先には通っている小学校があるんですね。別世界から見るいつもの教室はどんなふうに映っているんでしょうね。

体験を言葉で伝えようとする愚を「オレンジを理解するには言葉をつくすより食べてみれば良い」と表すようですが、あえてツリークライミングの面白さを言葉にしようとすれば・・・「地から足が離れた瞬間、重力の世界から振り子の世界に変わる」となるかなぁ・・・

川岸と水面は5メートルと離れていないけれど、カヤックに乗って漕ぎ出せば「摩擦から開放されて流水力学の世界に変わる」

乗馬の場合は目線の変化、そして「言語によらない馬とのコミュニケーションの世界」
スカイダイビングは「空気抵抗の世界」ですかね?やったことないけど(笑)。

この「世界」=体験をいかに多く持っているか?が人としての適応力、理解力、弁別性を生み出すのだと思います。2009

 

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自転車で通りかかった他の学年の子たち・・・次は登れるといいね!

黒川の野外活動センターでした

09/11/06(日)は黒川の野外活動センターにて、下見と枝切り。

ここの野外活動センターを行う地元の方々のフィールド整備とツリークライミングがリンクして今後新しい活動にならないか、可能性を探っています。今後、ご期待!

写真は作業前の準備体操。

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やまぼうし自然学校さんが中心になっておこなっているこの活動は開始前にセーフティトーク、準備体操、昼食後にミニ講座、最後にふりかえり・・・とよく出来ています。今後の広がりが楽しみですね。

黒川のブログ

http://kurokawa-yagai.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/12-d741.html

公園での枝切り

今日はスダジイでした。川口市内の公園で。
今年で3年目の総合学習の時間にここの公園でツリークライミングの体験をしてもらっています。先月は11/27の5-6時間目にやりました。来年は1月の第3週にやって本年度は終了。

このいつもの体験会は今回整備をちょっとしたスダジイに程近いところにあるエノキ。スタッフアンカーは15.7mで結構高いです。1本の木ですが、ハウススリーブだけでゲスト用が7本余裕でかかります。本当に良い木です。

川口市立戸塚南小学校の理科環境委員会とこどもエコクラブ、そしてそれをとりまく親御さんと動きが広がり、竹やぶの管理なんかも皆さんで行っている結構活動盛んな地域です。その近所に僕もたまたま住んでいた関係で、ツリークライミングがらみで混ぜていただいております。

今日はその竹やぶ管理にちょこっと、新しいツリークライミングの木を開発しよう・・・ということで、スダジイの手入れでした。写真はその作業で切り落とした材化した枝を登って切り、それを子どもたちが運び出しているところ。

いつもの体験会ではセッティング=ロープをかけるところ・・・なんて見られないので興味津々でしたね。あと、事前にこういう手間がかかっている=木の手入れ、地面の手入れ・・・が必要なのだという点などなど、いろいろ考えるきっかけになったようでした。